遠藤雄弥と「映画芸術」、そして戦いのためのスローガン。

遠藤雄弥は言うまでもなく素晴らしい「映画」でありその素晴らしさは多面的であるけれど、そのうちのひとつ、 彼は、「映画芸術」という言葉を使う。 わたしにすればこれは素晴らしいこと。 その理由はこれからしょっちゅう書きます。 ****** 「スローガン」 今日も映画のため、芸術のために一歩でも二歩でも、歩を進めよ…

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聖女バルバラと塔 「聖母のルネサンス」石井美樹子

キリスト教には多くの「聖人」が存在する。 近現代の聖人はともかく、中世以前の聖人伝には、あくまで「伝説」というカテゴリーに類するものが多い。 しかしとても事実とは考えられない聖人伝が、素朴な民衆から最高の芸術家まで、長い月日に渡って魅了し続けている事実を軽視してはならない。 中でも屈指の美しさを持つ聖人伝が「聖女バルバラ」に関する…

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「奇跡の人」と「エクソシスト」の「雰囲気の似たシーン」。

さて、「奇跡の人」と「エクソシスト」の「雰囲気の似たシーン」だが、家庭教師としてヘレン・ケラーの家にやってきたアニー・サリバンは、まったく躾されてないヘレンのあまりの暴虐ぶり(笑)に仰天し、両親に対して「自分のやり方での教育」を直訴する。その初っぱなが「ふたりで個室に籠り、ナイフとフォークを使って食べるまで戦う」ことであり、それはまさに…

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「奇跡の人」、そして「卒業」のアン・バンクロフト。

アーサー・ペンの「奇跡の人」は、アニー・サリバンをアン・バンクロフトが、ヘレン・ケラーをパティ・デュークが演じている。「奇跡の人」は1962年。そしてアン・バンクロフトといえば「卒業」なのだが、こちらは1967年。日本人は「卒業」でアン・バンクロフトを知っている人が多いでしょうな。同作で彼女はダスティン・ホフマンを誘惑する「ミセス・ロビ…

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