「ランボー全詩集」宇佐美斉訳 ちくま文庫 2025年07月09日 口語訳でデモーニッシュな魅力には欠けるが、「ほぼ全作品」と「主要な手紙」が文庫に入っているのは貴重だ。 各ページの下部に丁寧な「注」があり、口語訳も含めてランボー初心者にはもってこいの本だと言える。 とりあえず、ランボーにしては平明な次のフレーズを紹介しよう。 時を打たない時計がある。 白い生き物の巣を抱えた窪みがある。 … 続きを読むread more
「エクソシスト」と「奇跡の人」。 2025年07月09日 「アルフレード アルフレード」と「エクソシスト」に雰囲気の似たシーンがあるという話はしたけれど、なんとあの「奇跡の人」にもあるんです、「エクソシスト」に雰囲気の似たシーン。 「奇跡の人」っーたらあのヘレン・ケラーと家庭教師アニー・サリバンの壮絶な交流を描いた作品で、監督は「俺たちに明日はない」などのアーサー・ペン。舞台劇の映画化たが、… 続きを読むread more
「イングロリアス・バスターズ」クエンティン・タランティーノ監督 2025年07月08日 容赦ない殺戮と言葉、そして乾いたユーモア。映画の醍醐味がたっぷり詰まった濃密な150分強はアッという間に過ぎていく。興奮の鑑賞時間は、やはり「映画の強さ」という結論で終わる。 続きを読むread more
「ポオ 詩と詩論」エドガー・アラン・ポオ著 2025年07月08日 読書を、本を愛する人間としては、創元推理文庫の「ポオ小説全集 全4巻」と「ポオ 詩と詩論」は持っておきたいもの。 フランスの偉大な詩人たちを魅了したポオの、美・死・退廃・絶望・希望神秘主義・・これらを正しく理解できれば、きっと人生の大きな力になる。 影は答えた、 「月の山々を のり越えた彼方 影の谷の 底深く 馬を駆れ… 続きを読むread more
「ANORA アノーラ」、マイキー・マディソン、大好きです。 2025年07月08日 今年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞、そしてアカデミー賞5部門受賞の大快挙を果たした「ANORA アノーラ」、わたしも大好きである。アカデミー主演女優賞もマイキー・マディソンが獲得したわけで、本命は「サブスタンス」のデミ・ムーアだったけれど、「ANORA アノーラ」を観てみれば、(ああ、マイキー・マディソンで納得た)となった。もちろんデ… 続きを読むread more