「ロルナの祈り」

「ロルナの祈り」ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督 「小さな愛」に関する気づきをこれほど見事に表現した作品は稀だ。ヨーロッパにおける偽装結婚という重いテーマを扱い、絶望的なストーリーながら、観終わった後に「希望」を感じる。情緒的な表現を排したダルデンヌ芸術の勝利だ。 8点

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89歳、うたちゃんとともに「生きる」ということ。

1月から2月にかけての猛烈な身体痛も治まりいつもの調子が戻ったうたちゃん(母)。しかし結局今のところ、「激痛の理由は特定されず」「回復した理由もよくわからず」で、いつまたこのような状態になるかわからないということですよね。まあいつも同じ体勢で同じような動きをしていることで、知らず知らずの内に筋肉疲労など蓄積していた、というところが一番可…

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「モンテーニュ通りのカフェ」ダニエル・トンプソン監督

群像劇は苦手なのだけど、この作品は最後まで気持よく楽しめた。その大きな原動力がセシル・ド・フランスの魅力だ。これまでの作品とは別人のようなイノセンスを見せつけてくれた。テレビ女優が映画出演を熱望するくだりに、フランスにおける映画とテレビの「差」を見ることができる。

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1月から2月にかけてのあのうたちゃんの「痛み」を振り返る。

うたちゃん(母)、元気です。1月から2月にかけてのあの猛烈な身体痛もどうにかほぼ解消した。けれど救急搬送を頼んだことでもおわかりのように、本当に大変だった。もう尋常な痛がりようじゃなかったですからね。(これはどうなってしまうだろう)と怖くなったし、泣きたくなるくらいだった。救急搬送の時にかなりいろんな検査を受けたけれど、わかったのは「こ…

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「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」マイケル・チミノ監督

まずはミッキー・ロークとジョン・ローンが「容姿最盛期」であり、2人の佇まいを観るだけでも十分に楽しめるだろう。それにしても「はみ出し刑事」のはずのミッキー・ロークが帽子のかぶり方から何からナルシスティックなのはなかなか可笑しい。これだけナルシスティックなのに、どうして容姿を崩していく人生になったのか不思議なくらいだ。けれど崩れた容姿が「…

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