*ああ幼稚、「大名倒産」、そして子役問題。

「大名倒産」という映画、杉咲花がヒロインだし、浅野忠信、松山ケンイチ、石橋蓮司らが出ているので観てみたら、これがもう、金がかかった豪華キャストの「月曜ドラマランド」というレベル。言葉っかいや所作など、時代劇の要素ほぼゼロ。「今」の日本人に合わせようとしているのか、かなり低年齢の観客からを見越していたのか、いずれにしても幼稚としか言いのな…

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*「こわれゆく女」、クライマックスの圧倒的美。

「こわれゆく女」のピーター・フォーク。その怒り方、ぶち切れ方がまた凄い。妻の狂気がこの映画最大のテーマだが、夫ピーター・フォークも「狂気」と見まがうばかりの凄みが爆発している。 ジーナ・ローランズとピーター・フォークの演技に圧倒されっ放しでクライマックスを迎えるが、そこでこそこの作品が誇る、あまりに映画的なとてつもないシーンが待ち受け…

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*「こわれゆく女」に「刑事コロンボ」のピーター・フォークはいない。

ピーター・フォークは日本ではなにせ「刑事コロンボ」だし、それは諸外国でも同じことかもしれないけれど、ただ少なくとも米国などでは映画俳優としてのピーター・フォークを同時に連想する人も多かろうし、もちろん小池朝雄の声を連想する人は普通はいない。それはクリント・イーストウッドにおける山田康雄も同様で、声優たちの名人芸に対しては大いにリスペクト…

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