「処女の泉」イングマール・ベルイマン監督

「難解」の代名詞、「神の不在」を描き続けたスウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマン監督の代表作の一つだが、ストーリーや構成はシンプルそのもの。「神の存在・不在」という日本人には馴染みの薄いテーマだというだけで敬遠する必要はない。夢のような映像の中で紡ぎ出される残酷で美しい物語に酔うというのも正しい鑑賞法だと思う。それにしてもマックス・…

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「あの胸にもういちど」マリアンヌ・フェイスフル、映画的快感。

「あの胸にもういちど」は1月に死去したマリアンヌ・フェイスフルが主演。もうずいぶん前に観ているけれど、その時はピンとこなかったこと、よく覚えている。それを今観てどう感じるか。結論から言えば、「すっごくおもしろかった!」 大人の感覚が身について心底よかったと思っていることのひとつが、映画にしても文学にしても音楽にしても、若き日に理解でき…

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