●キアヌ・リーブスの復活と2000年代的でない『ジョン・ウィック』との関係。その1

●キアヌ・リーブスの復活と2000年代的でない『ジョン・ウィック』との関係。その1

末尾ルコ「映画の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

キアヌ・リーヴスのファンだったことはなく、その理由は個人的嗜好を含めた様々な理由があるのだろうけれど、その一つは、キアヌがいかにも「薄っぺら」に見えることだ。
キアヌ・リーブスという人物が実際に薄っぺらかどうか、それは知らない。
ただ、映画の中の彼から「厚み」を感じたことがない。
それはキアヌ・リーブスという俳優が演技力を自在に発揮するタイプではないこともとても大きいだろう。
映画俳優は必ずしも「演技派」が歓迎されるわけではないが、演技力があれば、俳優としての選択肢も引き出しも大きく多様化する。
キアヌ・リーブスがかなり長い期間、「過去の人」的状況に陥っていた大きな原因は、「薄さ」「演技力の不足」であることは間違いない。
しかし時にハリウッド俳優は思いもよらぬ復活を遂げることがある。
しかも『ジョン・ウィック』シリーズのような「2000年代的でない」映画で。

この記事へのコメント

2017年07月29日 15:17
1980年代から映画出演をし続けている、キアヌ・リーブス。
キアヌと言えばやはり「スピード」…と言っても、単に演じたジャックと言う役がカッコ良くて良かっただけ(^^;
長い芸歴の中には、なにこれ???以外にないベルトルッチ監督の「リトル・ブッダ」、「雲の中で散歩」、「チェーン・リアクション」、「ディアボロス」、「ザ・ウォッチャー」、「ギフト」…と、改めて並べたら、駄作も多いです。
映画「ドラキュラ」での役柄も印象に残る程でもなく。
サンドラ・ブロックと再共演した「イルマーレ」は、その普通っぽさが良かったように思います。

大ヒットした「マトリックス」シリーズからも、演技力を自在に発揮するタイプではない・・・のは納得です!
ジョン・ウィックのコマーシャルで来日、年齢を感じさせない変わらぬ容姿を見て安心しました^^…と言う事は、好きな俳優の一人と言う事ですね^m^

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