●夏を少しでも涼しく納涼お薦め映画~『キャロル』。

●夏を少しでも涼しく納涼お薦め映画~『キャロル』。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

「ハードボイルド」というスタイルはどちらかと言えば、暑苦しい街に生じる暑苦しい事件の中の暑苦しい人間関係を描いているものだけれど、それだけにと言っていいかどうか、暑い夏に読むに相応しい小説が多く、ハードボイルドすたるの映画も同じことである。
だからわたしはこの7月、パトリシア・ハイスミスの『キャロル』を再読しているのだろか。
パトリシア・ハイスミスがハードボイルド?と首を傾げていただいてもけっこうだが、映画化作品『キャロル』も大傑作であることは、これまでにも書いた。
もちろん、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの。

この記事へのコメント

2018年07月29日 23:22
パトリシア・ハイスミスは最初の長編「見知らぬ乗客」から「リプリー」「アメリカの友人」・・・と映画化された作品も数多く残した作家です。
そして「キャロル」、まさに本作を観ようとレンタルしてきたそのあと、急に入院が決まってしまい、観ずに返したのが悔やまれます。・・・なんと言うタイミングの良さ!と言うか観るばかりであった・・・この場合の悪さって!?