●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)の日々、『旅路』を観て佐田啓二に対して憤慨したケアマネさんの心理は?
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「恋多きヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
…
映画『旅路』についてケアマネさんがどんな感想を持ったかというと、
「すっごくよかったです!」と、
ここまでは予想通りなのだけれど、ここからがちょっと違った。
「佐田啓二、中井貴一とぜんぜん違うでしょう」と、
これは(佐田啓二が息子の中井貴一とかなり違って、大変な色男でしょう)という文脈で言ったのだが、ケアマネさん、
「あの佐田啓二、何なんですかねえ、あの男!」と来たからちょっとばかし驚いた。
つまりケアマネさんいわく、
「あんな男、岸恵子に近寄らんとってほしいですよ」と、
映画の中で佐田啓二、女たらしの役柄なので、その正確に怒っておりましたですね。
こういう観方って、朝ドラとか好きな一部ご婦人などが、俳優と劇中で演じられているキャラクターを同一視することがあるのはよく知られているけれど、このケアマネさんくらい映画をよく観ている人でもやるんだなあと。
わたしはそれ、ほとんどやらないんですが。
ただそれはあくまで「ほとんど」であって、たまに映画中のキャラクターに腹立てることもある。
それでその俳優が別の映画で別のキャラクターやってるの観て、(なんだ、いいヤツじゃん!)とかいうの、なくはないです。
そう言えばケアマネさん、あの映画史上の傑作『モロッコ』を観て、何とかの大スター ゲイリー・クーパーに対して「何ですか、あの男は!」と憤ってましたなあ。
『モロッコ』のゲイリー・クーパーもチャラいプレイボーイでしたなあ。
その美貌は全盛期でしたけど。
なるほどケアマネさん、映画の中でもチャラいキャラクター、嫌いなのね。
この記事へのコメント
私も時に、本人とキャラクターを同一視する事はあります。
しかしどうにも気にいらないのは、中井貴一や佐藤浩市といった二世俳優達です。ワンパターンな演技、同じような役柄ばかりでどこが良いのかサッパリわからない。
俳優と言う仕事は、その気になりさえしたら誰でも可能なのか、疑問に思えて仕方がありません。
テレビ出演をするどうでもいい二世タレントなどは、更に問題外の存在に他なりません。