●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~クロエ・グレース・モレッツ『シャドウ・イン・クラウド』はいかに魅惑的か。
わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。
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クロエ・グレース・モレッツ主演『シャドウ・イン・クラウド』はロザンヌ・リャン監督。
女性監督だ。
クロエ・グレース・モレッツは、「ニュージーランド空軍大尉モード・ギャレット」の役。
最高機密をサモアまで運ぶ任務を与えられている。
彼女はB-17大型爆撃機フールズ・エランド号に乗り込むのだが、男性乗務員たちの口汚い女性差別発言に苛まれる。
当時の男性兵士たちが皆こんな感じだったわけではなかろうが、もし男ばかりの中に一人女性兵士、しかも美女が混ざったりすると、さもありなんというリアルにして愚劣な男性軍人たちの暴挙がよく描かれている。
そしてモード・ギャレットは砲台の銃座(下部銃塔=ボールターレットball turret)へと移動し、孤立するわけだが、そこへ何と空の怪物グレムリンが現れ、爆撃機フールズ・エランド号を襲う。
ただこの過程を含め、しばらくクロエ・グレース・モレッツ以外の俳優は映らないシーンが続き、(一人芝居に近い映画かな)と思ったりしたが、その後さらにエキサイティングな展開が待っている。
大作とかそんなことはまったくない90分程度のいわば小品に近いが、このような作品にこそ映画の可能性を感じさせてくれる快感が溢れている。
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『アデルの恋の物語』の名台詞
「若い娘が海を越え、旧世界から新世界へ行く冒険、私はそれをする」
『バベットの晩餐会』の名台詞
「芸術家は貧しくならないんです」
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眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞
「それはそれ 恋は恋」
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この記事へのコメント
私の場合、クロエ・グレース・モレッツの出演映画。2010年以降に対しほぼ未鑑賞である点も大き過ぎて、お話にならないのです。
大作ではない小品に近い映画であっても、映画ファンの心をとらえて、映画のもつ可能性を感じさせ、快感をもたらしてくれる。
仰りたい事は、過去のいくつかの作品からも同様のものが感じ取れたと、改めて思わせていただきました。
その時代にあまりにも呼応した作品内容や、出演者達って、時間の経過とともに忘れ去る。記憶に留まらないものです。
それだけ危険な事さされてたんでしょうね
見た後の充実感ありますね。
グタグタ長いのより よっぽと名作だと思うの。