*映画「銀河鉄道の父」、菅田将暉と森七菜はどうだったのか?

宮沢賢治については多くの日本人が知っているし、妹のトシが若くして死去し、悲嘆に暮れた賢治がその心情を「永訣の朝」と名付けた詩に叩きつけたのも有名なエピソードだ。だからこの題材は下手すれば宮沢賢治の世界とは程遠いお涙頂戴になりかねない怖さがあるのだが、監督が成島出なのでそうはなるまいとの期待は持ちつつ観た。そして(素晴らしい!)とまではいかなかったが、なかなかよかった。役所広司が宮沢賢治の父を品格を持って演じてくれるのは鑑賞前からわかっていたが、問題は宮沢賢治役の菅田将暉とトシ役の森七菜という派手なキャスティング。しかしこの二人も「銀河鉄道の父」ではなかなかよかったのである。

この記事へのコメント

2024年06月19日 12:13
「銀河鉄道の父」は、門井慶喜の長編を手に取る度、その厚さに負け続けてきました(笑)
宮沢賢治とその家族、宮沢賢治の世界を支えた父を役所広司が演じるとなれば、鑑賞時のハードルが上がるのは当然ですが、その辺りの描写が今時のキャステングでありながら、良質な作品に仕上がっている様子。本を読まずに映画で済ませてしまおうかしら(爆)