もの凄く感銘を受けるわけではないけれど、100分内外気持ちよくたのしめる映画。だからといって、「これだったらテレビドラマでいい」とはならない。あくまで映画ならではの空気と薫りがある。そういう映画にできるだけ出会いたいし大切にしたい。「はじまりのうた」はそんな一本だ。
ミュージシャンの恋人に裏切られた若い女と売れなくなった音楽プロデューサーが組んで、歌の世界での成功を目指す。女がキーラ・ナイトレイ、プロデューサーがマーク・ラファロ。二人ともプレーンな魅力で鑑賞者を惹きつける。演奏シーンの透明な空気が清々しい。
この記事へのコメント