「嘆きのテレーズ」を牽引しているのはもちろんテレーズ・ラカンを演じるシモーヌ・シニョレだ。終始不機嫌な表情。不機嫌だからこその美貌。夫のカミーユは病弱でしかも圧倒的にセコい性格。毎木曜日に友人を呼び、夢中でゲームに興じる。毎日曜日には夫婦、だけでなく母親を伴い散策をする。しかし夫の身の回りの世話をするのは母親である。靴さえも母親が脱がせてやる。そんな日常の中に現れた野性味溢れるハンサムなトラック運転士のイタリア人と恋に堕ちるテレーズ。そこからはもちろん恐るべき運命が待ち受けている。映画史の中の「完璧」のひとつ。
この記事へのコメント
他から刺激を貰うとねぇ
「嘆きのテレーズ」も知らない映画ながら、ハードなストーリー内容の模様。テレーズが嘆かずにいられなくなる模様ですね…。