*「カリフォルニア・ドールズ」も「ファイヤーボール・ブルース」も。
ロバート・アルドリッチ監督が女子プロレスを題材とした「カリフォルニア・ドールズ」は名作の誉れ高くて、確かにそれだけのクオリティある映画だと思うけれど、かつて熱烈なプロレスファンだったぼくとしては素直にたのしめない作品でもあるんです。要するに、「カリフォルニア・ドールズ」においてはプロレスの試合を真剣勝負として描いている。一般のスポーツと同様に勝敗を争う競技として描かれている。それがこう、子どもの頃からプロレスファンとなり、おかげで(笑)実に複雑な思考や精神状態を経験する身となったぼくにとっては何とも居心地が悪いんです。桐野夏生の「ファイヤーボール・ブルース」にもそんなところがあったなあ。だからプロレス、難しいんだよねえ。
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