「悪徳の栄え」サドの解説文 渡辺直己  「必読書150」太田出版

「解説文(評論文)」にどのような機能を期待するかは、読み手によって意見が違うだろう。
わたしの場合だと、まず「作品」として独立ししていること、そして「解説されている」ものに対する興味ができる、あるいは増すという力を持っていること。
シンプルに言えば、「美しくエキサイティング」であること。
「美しくエキサイティング」であるには、当然ながらセンス、技術、知識なども高いものが要求される。
ともすれば「学者」などの文章は、「知識」はあっても他の要素がない場合が多い。
しかしさすがに「必読書150」太田出版に携わった柄谷行人、浅田彰、岡崎乾二郎、奥泉光、島田雅彦、絓秀実、渡辺直己は全てが超一流。
まあその思想的根拠などに対しては好き嫌いがあるだろうが。

で、まず紹介したいのが、「必読書150」の中で「美しくエキサイティング」という要件を最高度に満たしていると、わたしの「好み」が決めつけたのは次の文章だ。

「悪徳の栄え」サドの解説 渡辺直己

フランス大革命で名高いバスティーユ牢獄。革命勃発のほんの数日前まで、その場所で、筆尖に未曽有の悪逆非道と淫蕩の限りを尽くしていたのが、この怪物的作家にほかならない。すなわち、人がかつて地上に見たこともない大流血が出現するまさにそのとき、かつて書かれたことのない途方もない言葉が、書かれてしまうこと。

    「必読書150」太田出版

この記事へのコメント

2025年11月26日 21:50
(。・ω・)ノ゙ Nice‼です♪