"ルコ的読書"の記事一覧

「ゾラちゃん」ら、フランスの超絶文豪たち。

さて、うたちゃん(母)に「ゾラちゃん」と親しまれたフランスの文豪エミール・ゾラであるが、言わずと知れた「ジェルミナール」「居酒屋」「ナナ」「獣人」などを筆頭とする壮大緻密な「ルーゴン・マッカール叢書」、あるいは圧倒的ノワール感が味わえる「テレーズ・ラカン」とか、読んだことなけるればぜひ、人生の中で一度は挑戦していただきたいですな。フラン…

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永遠性を獲得した芸術 「ヴェルレーヌ詩集」堀口大學訳 新潮文庫

「秋の歌」は見ての通り、とても短い詩である。 そしてそれがこうしておそらくは人類の文明が続く限り読み継がれていく。 考えてみれば、あるいは考えなくても、素晴らしいことだ。 何かを創作することをライフワークとしている人間であれば、「途方もないこと」であろうとも「そこ」へ目標を置きたいものだ。 「秋の歌」の中盤。 時の…

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「詩」の歓び  ボードレール「悪魔への連禱」

「詩集を持つこと」をお薦めした手前、ときどき素晴らしい詩を紹介するべきだと自覚しているわたし。 今日はいきなりメジャーですが、シャルル・ボードレールの詩を。 「悪魔への連禱」の一部です。 おお、汝、天使のなかで最も博識で最も美しい者、 運命に裏切られ、賛歌を奪われた神、 おお、悪魔よ、ぼくの長い悲惨を憐れんでくれ!…

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